【国内初】屋久島で孵化・放流した子ガメ、10年後に岩手沖で確認
昨日うみがめ館が発表した、体内に装着した個体識別タグ(PITタグ)の再確認の事例は極めて今後のウミガメの生態研究にも重要なものとなってきます。
屋久島うみがめ館では生態の調査のためにそれまでも行ってきた体外に装着する個体識別タグに加えて1999年よりほぼ毎年、孵化した個体のお腹に標識(長さ1センチ、直径1ミリ)を注射して放流しています。累計ですでに1万匹以上の子ガメの体内に個体識別タグ(PITタグ)を装着してきました。
屋久島で生まれ、放流した子ガメにつけたタグにより、10年後に岩手県でその個体が確認されました。国内では初めての事例となります。
昨年8月に岩手県大槌町沖の大槌湾で定置網に引っかかっていたアカウミガメを東京大大気海洋研究所・国際沿岸海洋研究センターが保護し、調べたところ、屋久島うみがめ館が10年前に個体識別タグをいれたカメであったことがわかり、連絡がありました。
無事にこのアカウミガメは海へ帰されました。
長年にわたり合計1万頭以上のカメに個体識別タグを装着してきた活動のひとつの結果と受け止めています。
こちらの体内用PITタグ、体外用Pタグそれぞれ1,000個ずつの購入を予定しています。支援をお願いしている調査費用の中でも重要な部分です。
○新聞各紙にて取り上げていただきました。
鹿児島)屋久島で放流のアカウミガメ、岩手で確認:朝日新聞デジタル
10年で5cmが60cmに 屋久島生まれアカウミガメ 岩手で見つかる -毎日新聞
屋久島のウミガメ 岩手に 10年前放流、国内で再確認は初:読売新聞
継続してこその調査活動ですのでこの活動を継続していくためにクラウドファンディング実施中です。ぜひプロジェクトページをご覧いただき、この活動について知って頂ければ幸いです。
どうかご支援と拡散のご協力をお願いします。